休日にダラダラと国会図書館のサイトのデジタルコレクションの説明ページを見ていたら、問い合わせの電話番号が掲載されていることに気づいた。
①個人向けデジタル化資料送信サービス(個人送信)の制度全般について
②資料の検索・閲覧方法について
③利用者登録、遠隔複写について
を、それぞれ別の電話番号から質問できるようだ。
「デジタルコレクションの資料の検索・閲覧方法について」なんて質問できるんだ……?そんなの質問だらけなんだが……?
いちいち下らない質問とかしたら失礼かな~と考えていたのだが、図書館なのでレファには慣れているだろうとふと気づいた。ということで質問をするために電話を掛けてみた。
発見からこのひらめき、発信まで30秒ほどだった。私の数少ない美点として「電話を掛けるのに臆さない」がある。もっと慎重になろうな。
私のTL(艦船・歴史などが多め)では常識になっているが、活動範囲によっては知らない方もいるだろう。「デジコレ」というのは「国立国会図書館デジタルコレクション」のことだ。
「デジコレ」で検索すれば、結果のトップに出てくる。
最近(とはいえ数年は前)閲覧の制限が緩和され、家でも多くの資料が見れるようになった。
公開範囲は三種類あり、重要なのは「送信サービス限定(個人送信限定)」の資料である。インターネット公開のものは資料が古すぎる。出版から一定期間を過ぎているために権利が消失しているものだからだ。また国会図書館限定のものは、国会図書館などでしか見ることができないので意味がない。
が、国会図書館の本利用者の登録をすれば、個人送信限定の資料というものが家でも見れる。この資料がまた粒ぞろいなのである。この記事を見るまで知らなかった皆さん、あなたが思っている10倍は見れる範囲が広い(はず)。
以下はその時に作った画像。※情報が今よりだいぶ古いです


下は少し後に作った画像。こっちのほうがいいかも。

歴史オタクにとっては吉報そのもので、大学などの研究では「デジコレ改訂前」と「後」に分かれるくらいの衝撃なんじゃないかな……と感じる。一々国会図書館に行かなくても見れるものが拡大しすぎているので。
歴史オタク以外も、オタクなら使って損はないと思う。建築や美術、写真などの本がザクザク出てくる。著者・編者欄に「美術館」と入れればバカみたいな数の図録が出てくるのだ。
……で、質問というのが
①デジコレは1回100コマをpdf出力できるようだが、3回300コマをやっていいの?(できるの?)
→すべてのページをpdf出力できることになるが…?
②マイコレクション(デジコレのブックマーク機能)の上限はある?
→噂によると1000~2000件ほどらしい…の噂(噂)
だった。
TELしたところ、親切に教えてくださった。
①pdfに上限はない(回数・範囲ともども)
②マイコレクションは1000件ほど。「ほど」というのは1件の資料のコマ数(ページ数)の量で変わってくるため。
とのこと。
いや①すごくない!?
デジコレはスマホで読むのにたいへん苦労する。pdfにしてsidebooksに入れたら読みやすいじゃん。圧倒的な勝ちじゃないかこれは……。
②はどうにかしてほしいですね。1700件ほど登録してしまったので。今急いでscrapboxに移してます。
まとまりのない話になりましたが、”オタクはデジコレを使え”という話でした。
デジコレの個人送信限定は国会図書館の本登録が必要です。オンラインでも可能ですが、現在遅延ぎみらしいです。
本登録者以外も、該当の資料の検索自体はデジコレで出来るので、皆さんも興味があるものを調べてアッと驚いてみてください。